
看護師を辞めたい。
でも、40代で転職するのはもう遅い?
給料が下がったり、仕事を一から覚えたりするのも不安だな……。
夜勤が体力的につらくなった。
責任の重さから離れたい。
家庭や親の介護と両立できる仕事へ移りたい。
40代で働き方を変えたいと思っても、「今さら転職できるのかな」と迷ってしまう人は多いと思います。
40代から看護師の働き方を変えるのは、遅くありません。
ただし若いころと同じように給料や条件だけで選ぶのではなく、
「この働き方をこの先も続けられるか」を考えることが大切です。
私は大学病院のICU・CCU・救急救命で12年、CRCとして12年働き、40代後半でケアマネジャーへ転職しました。
この記事では、私の経験をもとに次のことをお伝えします。
【この記事でわかること】
- 40代看護師が辞めたくなる理由
- 40代の転職で厳しいと感じること
- 次の職場を選ぶときに確認したいこと
- 私が40代後半でケアマネへ転職した結果

「この歳だから」と諦める前に、今の自分が無理なく続けられる働き方を一緒に考えてみましょう。
40代で看護師を辞めても、転職先はある
40代で転職を考えたとき、気になるのは「この年齢でも採用してもらえるのか?」ではないでしょうか。
若いころと比べれば、未経験の分野へ転職するときに難しさを感じることはありますが、40代だから転職先がないわけではありません。
資格があれば、ケアマネジャーのような別の仕事へ進むこともできます。

私は40代後半で、看護師・CRCからケアマネジャーへ転職しました。
ケアマネの仕事は未経験だったため、最初は分からないことばかりでしたが、相手の話を聞くことや体調の変化に気づくこと、医療職と連携することなど、これまでの経験が役立つ場面は多くありました。
年齢だけで諦めるのではなく、自分の経験をどこで活かせるか。
そして無理なく続けられる働き方か、を考えることが大切です。
40代の転職で、先に知っておきたい3つのこと
40代からでも転職はできます。
ただし、若いころと同じ感覚で職場を選ぶと、「思っていた働き方と違った」と後悔することがあります。
転職先を探す前に、次の3つを考えておきましょう。
1.今の体力で続けられるか
40代になると、夜勤明けの疲れが取れにくくなったり、急性期病棟の忙しさを負担に感じたりすることがあります。
もちろん体力には個人差がありますが、転職先を選ぶときは「今できるか」だけでなく、5年後、10年後も続けられるかを考えることが大切です。
2.給料が下がっても生活できるか
病棟から夜勤のない職場へ移ると、夜勤手当がなくなるため給料が下がることがあります。
求人を探す前に、毎月いくら必要なのか、給料がどこまで下がっても生活できるのかを確認しておきましょう。
3.新しい職場では、また新人になる
看護師として長く働いていても、未経験の分野へ移れば最初は分からないことがたくさんあります。
新しい言葉を覚えたり、年下の先輩から教えてもらったりすることもあります。
- 5年後、10年後も続けられる働き方か
- 給料が下がっても生活できるか
- 新しい職場で一から学ぶことを受け入れられるか
この3つを先に考えておくと、条件のよさだけで職場を選び、転職後に後悔することを防ぎやすくなります。
40代の転職で大切にしたい3つのこと
これまで経験してきたことと、今後どのように働きたいかを整理することで、自分に合う職場を見つけやすくなります。
1.これまでの経験を書き出す
看護師として長く働いていると、自分にとって当たり前になっていることがたくさんあります。
たとえば、次のような経験も立派な強みです。
- 急変時の対応
- 看取りや家族への対応
- 新人や後輩の指導
- 医師やほかの職種との連携
- リーダー業務
- 患者さんや利用者さんから相談を受けた経験
「どのような場面を多く経験したか」「周りから何を任されていたか」を書き出してみましょう。
2.条件よりも、続けやすさを考える
転職先を探すときは、給料や休日数などの条件に目が向きやすくなります。
ただし、条件がよく見える職場でも、夜勤回数が多い、通勤に時間がかかる、希望する日に休めないといった理由で続けられなくなることがあります。
「働ける職場」ではなく、無理なく続けられる職場かという基準で考えることが大切です。
求人票を確認するときの具体的なポイントは、看護師求人票の見方にもまとめています。
3.5年後の働き方を考える
40代の転職では、今の悩みを解決するだけでなく、5年後にどのように働いていたいかも考えてみましょう。
管理職を目指す人もいれば、夜勤をやめたい人、勤務日数を減らしたい人、看護師以外の仕事へ移りたい人もいます。
自分が大切にしたい生活に合わせて、次の働き方を選んでよいと思います。

私はケアマネジャーへ転職したあと、主任ケアマネの資格を取り、将来は独立することを目標にしています。
条件だけでなく、その仕事を続けた先にどのような選択肢があるかも調べておくと、転職後の働き方を考えやすくなります。
「もう遅い」が思い込みである理由:資格の強さ
まず前提として看護師は資格職です。
年齢を理由に選択肢がゼロになることはありません。
実際に求人を見ると訪問看護、介護施設、健診、クリニック、ケアマネなど、40代・50代を積極的に採用している分野はたくさんあります。
むしろ人生経験と臨床経験の両方を求められる職場ほど年齢が武器になります。
ただし現実も見ておく:40代・50代の転職で厳しいこと
いいことばかりを書くつもりはありません。
私が実際に感じた厳しさも書いておきます。
体力の低下
30代の頃と同じつもりで急性期病棟や夜勤ありの職場に飛び込むのは危険です。
私自身、夜勤中心の生活に戻れるかと聞かれたら正直もう無理だと思います。
40代・50代の転職では「今の体力で10年続けられるか」を基準に職場を選ぶことをおすすめします。
このあたりは楽な看護師の仕事はどれ?にも書いています。
給料が下がる転職が多い
夜勤手当のない働き方に変えれば収入は下がります。
私もケアマネへの転職で大きく下がりました。
40代・50代は教育費や親の介護などお金のかかる時期でもあるので、家計として「いくらまでなら下がっても大丈夫か」を先に計算しておくことが本当に大事です。
「ゼロからの出発」を受け入れる覚悟がいる
これがいちばんの壁かもしれません。
私は25年のキャリアがあってそれなりに仕事ができるつもりでいました。
でも新しい分野に移れば飛び交う用語がわからない、地域の事情を知らない。
キャリアが長いほどこのプライドの手放しがつらいのです。
でも逆に言えばここさえ受け入れられれば、40代・50代の転職はうまくいきます。
年齢を重ねたからこその戦い方

3回の転職で学んだ40代・50代ならではの転職のコツをまとめます。
「経験の棚卸し」を武器にする
若い人の転職は伸びしろで勝負しますが私たちは実績で勝負できます。
急変対応、看取り、家族対応、後輩指導、多職種連携。
20年以上働いていればどんな職場でも通用する武器が必ずあります。
面接では「何ができるか」を具体的なエピソードで語れるよう、転職前に自分の経験を書き出しておくことをおすすめします。
「長く続けられるか」で職場を選ぶ
40代・50代の転職はおそらく最後かその次くらいの転職です。
給料の高さより「この働き方を60代まで続けられるか」を優先したほうが、結果的に後悔しません。
看護師を辞めて後悔した人・しなかった人の違いでも書きましたが、後悔しない人は「何から逃げるか」ではなく「どこへ向かうか」で辞めています。
資格やキャリアの「次の一手」を持つ
私はケアマネの先に、主任ケアマネを取って独立するという目標を置いています。
目の前の給料が下がっても、5年後10年後の絵が描けていれば踏ん張れます。
選択肢の具体例:40代・50代からでも遅くない働き方
病棟以外の働き方は思っているよりたくさんあります。
訪問看護、介護施設の看護師、健診・献血、クリニック、治験関連、ケアマネ。
詳しくは病院を辞めても大丈夫/看護師の働き方9選にまとめています。
その中でも、ケアマネのように「経験年数が受験資格になる仕事」は、まさに40代・50代のための選択肢です。
資格取得の流れはケアマネの受験資格と経験年数の数え方とケアマネ試験の勉強法に書いています。
おわりに:25年働いた私が40代後半で転職して思うこと
40代後半での転職は正直勇気が要りました。
給料も下がりわからないことだらけで、いまも勉強の毎日です。

「この歳だからやめておこう」と思いとどまっていたら、私はきっと今も同じ場所で消耗しながら「あのとき動いていれば」と考えていたと思います。
年齢はハンデではなく積み上げてきた経験の証明です。
遅いかどうかを決めるのは年齢ではなく、この先をどう働きたいかです。
あなたの分岐点のヒントになればうれしいです。


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