「ケアマネってパートでも働けるの?」
せっかく取ったケアマネ資格。フルタイムで消耗するのではなく家庭や自分の時間と両立しながら活かせないか。そう考えている人は多いと思います。
私は都内の大学病院のICU・CCU・救急救命で12年、治験コーディネーター(CRC)として12年働き、いまはパートのケアマネとして週3日働いています。実は最初は正社員で採用され4か月でパートに切り替えた経緯があります。この記事ではその実体験からパートケアマネという働き方のリアルを書きます。
結論から言うとパートケアマネは「両立しながら実務経験を積める」現実的な選択肢です。ただし時給の水準と、担当制ならではの注意点は知ったうえで選んでください。
正社員で入って4か月でパートに切り替えた
まず私の経緯からお話しします。ケアマネとしての採用は正社員でした。パートは最初からの計画ではなく働いてみた結果の軌道修正です。
きっかけは小学生の子どもです。学校の長期休暇、急な体調不良。そのたびに休みの調整が必要になります。前職のCRCは有給を100%消化できる職場で子どもの予定に合わせて休むことに苦労した記憶がありませんでした。その感覚のまま正社員ケアマネとして働き始めると、休みにくさのギャップが正直しんどかった。
正社員からパートにシフトチェンジして収入は下がりましたが、生活は明らかに立て直せました。
これまでも私は「時間」を選んで転職してきました(家庭との両立の話はこちら)。今回も同じ判断です。そしてパートでも実務経験は積めます。私の目標は主任ケアマネを取って独立開業すること(ロードマップはこちら)。「正社員で消耗して辞める」より「パートで長く続ける」ほうが目標への近道だと判断しました。
パートケアマネの働き方の実際
私の場合の働き方です(事業所によって差があるので、あくまで一例として読んでください)。
- 勤務は週3日、日勤のみ。夜勤はありません
- 時給制。正直に書くと時給は前職より1,000円下がりました。ケアマネの給与水準は資格の難易度に対して安いというのが実感です
- 担当利用者さんを持ちます。パートだから担当がない、ということはなく私は20件前後を受け持っています
- 訪問、ケアプラン作成、担当者会議、給付管理といった仕事の中身は常勤と同じです
「パート=補助的な仕事」ではなく、「担当件数を絞った一人前のケアマネ」というのが実態に近いイメージです。
メリット:両立・体力・そして「長く続けられる」
実際に働いて感じるメリットです。
- 生活と両立できる。週3日・日勤のみなら家庭の用事も自分の休養も確保できます
- 体力的に無理がない。年齢を重ねてからの新しい仕事でも週3日なら学びながら走れます
- 実務経験が積める。主任ケアマネに必要な実務経験を生活を壊さずに積み上げられます
- ブランク明け・資格を取ったばかりでも入りやすい。いきなりフルタイムで飛び込むより心理的なハードルが低い働き方です
ケアマネの職場は年齢層が高く40代でも若手という世界です。50代からパートで始めて長く働く、というキャリアが普通に成立します(何歳まで働ける?の記事はこちら)。
注意点:知ってから選んでほしい3つのこと
① 時給は安い。「資格の割に」と感じる覚悟を
繰り返しますがケアマネの時給水準は高くありません。私は前職比でマイナス1,000円でした。「資格を取ったのに」という気持ちになる瞬間は正直ありますが、収入目的ではなく時間・経験・長く働ける環境を買う働き方と捉えたほうが納得できます。実際の手取り比較はこちらの記事で公開しています。
② 担当制の重さはパートでも変わらない
ケアマネは担当者がすべての仕事です。自分の担当利用者さんに何かあれば、対応するのは自分。「週3日だから週3日分の責任」とはならないのがこの仕事の特徴です。出勤日以外の連絡体制がどうなっているかは、事業所選びで必ず確認してください。
③ 事業所の「パートへの姿勢」で働きやすさが決まる
担当件数を無理なく調整してくれるか。急な休みのとき事業所としてフォローする体制があるか。パートにも研修の機会があるか。同じ「パート週3」でも、事業所によって働きやすさはまったく違います。面接では件数・緊急時対応・研修の3点を確認することをおすすめします。
こんな人にパートケアマネは向いている
- 子育てや介護、自分の体調と両立しながら資格を活かしたい人
- ケアマネ資格を取ったばかりでまず現場に慣れたい人
- 主任ケアマネに向けて、生活を壊さずに実務経験を積みたい人
- 50代以降、無理のないペースで長く働きたい人
逆に、収入を最優先したい時期の人には向きません。その場合は常勤ケアマネか、看護師としての勤務との両立を検討したほうが現実的です。
よくある質問(FAQ)
Q. パートのケアマネでも担当利用者を持ちますか? A. 持つのが一般的です。私は週3日で20件前後を担当しています。「担当なしの補助業務だけ」という求人はむしろ少数派だと思ってください。
Q. パートの実務経験でも主任ケアマネの要件になりますか? A. 実務経験は「従事期間」で数えるのが基本ですが、勤務形態によるカウント方法は都道府県の研修実施要項で異なる場合があります。主任ケアマネを目指すなら事前にお住まいの自治体の要件を確認してください。
Q. ケアマネのパートの時給はどれくらいですか? A. 地域と事業所によりますが看護師のパート時給より低い水準が一般的です。私は前職より1,000円下がりました。
Q. 週何日から働けますか? A. 事業所との相談次第ですが、担当を持つ以上、週2〜3日以上が現実的なラインだと思います。私は週3日で働いています。
まとめ:パートケアマネは「細く長く」の戦略
- パートでも担当を持つ一人前のケアマネ。仕事の中身は常勤と同じ
- 時給は安い。収入ではなく時間・経験・継続性を買う働き方
- 担当制の重さは週3日でも変わらない。事業所の連絡体制・フォロー体制の確認が必須
- 両立しながら実務経験を積めるので主任ケアマネへの道もつながる
- 50代からでも長く続けられるセカンドキャリアと相性のいい働き方
フルタイムで燃え尽きるより、細く長く現場に立ち続ける。私はいま、その戦略でケアマネのキャリアを歩いています。
ケアマネの仕事の実際は転職して半年の本音と仕事内容と1日の流れにも書いています。あなたの分岐点のヒントになればうれしいです。

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