
新人ケアマネは、何件くらい担当するの?
20件を担当するのは多い?少ない?
私は看護師、院内CRCを経て居宅ケアマネに転職し、現在10か月目です。
今は要介護20~21人、要支援3人前後を担当しています。
入職時はフルタイムでしたが、3か月後から週20時間未満のパート勤務へ変更しました。
この記事では担当件数の増え方や実際の忙しさを紹介します。
新人ケアマネ10か月目までの担当件数
私の担当件数の推移は、次のとおりです。
| 入職後の時期 | 要介護の担当件数 |
|---|---|
| 1~2か月目 | 4人 |
| 3か月目 | 10人 |
| 4か月目 | 16人 |
| 5か月目 | 19人 |
| 6か月目以降 | 20~21人 |
このほかに、要支援の利用者さんを3人前後担当しています。
入職したときは、同じ居宅介護支援事業所のケアマネから4人を引き継ぎました。
上司には訪問へ3回同行してもらい、その後は一人で回っています。
新規依頼を受けながら20件前後を維持している
私が働く事業所には病院などから新規の相談が入ります。
同じ建物内に地域包括支援センターがあるので、要支援から要介護になった利用者さんを紹介してもらうこともあります。
新規は多い月には4件ほど受け持ちました。
一方、施設や老人保健施設への入所、長期入院、逝去などで居宅介護支援が終了することもあります。
新規が増えても担当から離れる人がいるため、要介護20~21人ほどを維持している状態です。
同じ20件でも仕事量は毎月違う
担当件数が同じでも、忙しさは利用者さんの状況によって変わります。
状態が安定している利用者さんだったら、月1回の定期訪問とモニタリング、事業所との連絡や記録が中心です。
一方、新しいサービスを始めるときは、複数の事業所を一緒に見学したり、ケアプランの作成、担当者会議など、開始までに何度も訪問する場合もあります。
事業所から毎月届く計画書や報告書で状態の変化や新しい課題がないか確認したりする必要があるので、担当件数だけで「多い」「少ない」と判断するのは難しいと感じます。
動いた月と報酬になる月には時差がある
ケアマネは、実際に動いていても報酬につながらない月があります。
その月に介護保険サービスの利用実績がなければ、居宅介護支援費を算定できないのです。
例えば、現在入院中で、退院後は車いすで自宅へ戻る予定の利用者さんを担当します。
退院に備えて、住宅改修・住宅改造に必要な書類を作成し、家屋調査へ同行します。
試験外泊に向けた福祉用具の手配や関係者との調整も行い、すでに2か月ほど関わっています。
しかし、まだ退院しておらず、在宅での介護サービスも始まっていないため、現時点では居宅介護支援費を算定できていません。
つまり、ケアマネとしての報酬は「ない」ということです。
看取り期に必要なケアマネジメントを行ったものの、利用者さんの死亡によりサービス利用へ至らなかった場合など、一定の要件を満たせば算定できる例外もありますが、それでも、担当件数だけでは報酬にならない退院前の調整にどれだけ時間を使っているかまでは分かりません。
身寄りのない人や複数の課題があるケースは時間がかかる
時間がかかるのは、頼れる家族がいない、精神疾患がある、生活保護を利用しているなど、複数の課題が重なったケースです。
私はこれまでに2件の困難事例を担当しました。
そのうちの1件は、高次脳機能障害があり、収入や今後の生活に不安を抱える利用者さんでした。
頼れる身内がいない中で自宅生活を希望され、本人や関係者と何度も話し合いました。
このようなケースは、1件でも訪問、連絡、調整に多くの時間が必要です。
担当件数が少なくても、支援の難しい利用者さんが重なると負担は大きくなります。
※利用者さんが特定されないよう、状況の一部を変更しています。
看護師・CRCから転職して戸惑ったこと
私は救急・ICUの看護師として働き、その後は院内CRCを経験しました。
看護師時代はミスが命に直結するため、マニュアルから外れないこと、決められた手順や指示に従うことが求められました。
治験でも、GCPを守り、起きたことをその場で正確に記録することが基本でした。
一方ケアマネの仕事は、利用者さんの状況に応じて判断する余地が大きいと感じます。
対応方法は人によって違うため、明確な正解が一つではありません。
上司の記録を読んだり、判断に迷うときは市へ確認したりしながら、少しずつ学んでいます。
新人ケアマネに適した担当件数は一律ではない
新人ケアマネが「何件担当すべき」という全国共通の決まりはありません。
人員基準は原則として利用者44人またはその端数を増すごとに常勤ケアマネ1人、一定の条件下では49人ごとに1人です。
介護報酬にも取扱件数45件未満などの区分があります。
ただしこれらは人員配置や報酬算定の基準であり、新人に適した件数を示す数字ではありません。
担当できる件数は勤務時間だけでなく新規依頼の数、ケースの難しさ、移動時間、職場の支援体制によって変わります。

目標は、勤務時間を増やさず25件を担当すること
上司に「20件くらい」と言われていたため、私も当初は20件を目安に考えていましたが、今は経験を積むために、25件ほど担当できるようになりたいと思っています。
さらに主任ケアマネを目指す過程で、30件、35件と対応できる力をつけたいです。
ただ件数を増やすのではなく、必要な支援の質を落とさず、同じ時間の中で効率よく仕事を進めることが目標です。
わたしが意識していること。
- 月初めにモニタリング訪問の予定を組む
- 新規受け入れからサービス開始までの流れをAIに相談しながら整理する
- ケアプランや担当者会議の書類はAIを活用する
- 難しいケースは一人で抱えず、早めに相談する
- 上司の電話対応をこっそり聞く
デスクの後ろに要介護認定調査を担当する職員がいます。
私は認定調査員研修を受講済みですがまだ調査経験がないため、今後は認定調査についても学びたいと思っています。
まとめ:件数より限られた時間でどう支援するか
ケアマネ10か月目の現在、要介護20~21人、要支援3人前後を担当しています。
同じ20件でも新規契約やサービス開始、困難事例への対応が重なると仕事量は大きく変わります。
今の目標は勤務時間を増やさず、支援の質を保ちながら25件を担当できるようになることです。
まだ戸惑うこともありますが、上司の記録や市への確認を通して、一つずつ判断できることを増やしたいと思います。

コメント