「ケアマネに興味はあるけど給料が下がるって聞くし…」
看護師からケアマネへの転職を考えたとき、いちばん気になるのはここだと思います。
私は大学病院のICU・CCU・救急救命で12年、クリニックで2年、治験コーディネーター(CRC)として12年働いたあと今はケアマネとして働いています。この記事では実際に転職した私が「給料はどれくらい変わるのか」「働き方はどう変わるのか」を正直に書きます。
結論から言うと給料は下がります。でも働き方の変化はそれ以上に大きいです。
給料の実際:たしかに下がる。でも「何と引き換えか」を見てほしい
まず給料の話から正直にします。
看護師(とくに病棟で夜勤あり)の給料は夜勤手当と残業代を含めるとかなり高い水準です。一方ケアマネの給料は求人を見ると月給25〜30万円台がボリュームゾーンで看護師時代と比べると下がるのが現実です。
ただここで考えてほしいことがあります。看護師の給料が高いのは夜勤・残業・体力の消耗という「上乗せ」があるからです。基本給の部分だけで比べると差は思っているほど大きくありません。
私自身、看護師の給料に不満はありませんでした。それでも転職したのはお金より「時間」が欲しかったからです。
働き方の変化:こちらが本題です
給料の差より働き方の差のほうがずっと大きい。これが私の実感です。
夜勤・オンコールがない
まずこれです。夜勤がない生活は想像以上に体が楽です。
生活リズムが一定になるので、睡眠の質が変わります。夜勤明けの「一日つぶれる感じ」がなくなり体調を崩すことも減りました。年齢が上がるほどこの差は大きく感じると思います。
残業がほぼない
ケアマネの仕事は月間のスケジュールがある程度決まっているので突発的な残業がほとんどありません。「今日は定時で帰れるかな…」と病棟の状況をうかがう毎日から解放されます。
スケジュールの裁量が大きい
これはケアマネになって一番驚いたことかもしれません。利用者さんの訪問をいつ入れるか事務作業をいつやるか、自分で組み立てられます。
病棟では常に誰かの指示やタイムスケジュールで動いていました。ケアマネは自分の裁量で一日を設計できる。この「自分で決められる感覚」は働くストレスを大きく減らしてくれます。
具体的な一日の流れはケアマネの仕事内容と一日のスケジュールに書いています。
記録のプレッシャーがまったく違う
看護師のみなさんなら記録の大変さがわかると思います。その場で記入しなければならず、あとからの追記や修正はすべて履歴に残る。私はCRC時代もGCP(治験のルール)遵守が絶対で記録には常に神経を使ってきました。
ケアマネの記録は正直に言うと拍子抜けするくらいゆるいです。記録はあとからまとめて書けますし修正履歴が残る仕組みでもありません。マニュアルどおりというより、自己流でやっている人も多くグレーな部分もあります。極端に言えば「何かあったときに自分の判断を説明できればいい」という考え方なんです。
きっちりした記録文化で働いてきた人ほど最初は戸惑うと思いますが「その場で書かなきゃ」というプレッシャーから解放されるのは想像以上に気持ちが楽です。
パートという選択肢が現実的にある
私はケアマネとして正社員で採用されたあと4か月後にパートに変更しました。
看護師のパートと違ってケアマネのパートは日勤のみ・曜日固定で組みやすく、週の勤務日数を減らして自分の時間を確保できます。私の場合は家族との時間と将来の開業準備のための時間がほしくてこの選択をしました。
収入だけ見れば「下がった」ですが私は「自由な時間と引き換えに自分で調整した」と思っています。
数字に表れない違い:体力と心の消耗
看護師時代を振り返ると給料の何割かは「心と体をすり減らした対価」だったと思います。
ケアマネになってから仕事のあとに家事をする体力が残っています。休日に「回復のためだけに寝る」ことがなくなりました。この違いは給与明細には出てきませんが生活の質としては一番大きな変化です。
もちろん楽なことばかりではない:困難事例の大変さ
いいことばかり書いてもフェアではないので大変な面も正直に書きます。
ケアマネの仕事で消耗するのは体力ではなく困難事例にぶつかったときです。家族関係が複雑なケース、サービスを拒否される方、関係機関との調整が難航するケース。こういう事例に当たると「大変だ」と感じる瞬間は確かにあります。
看護師の大変さが「体力と緊張感の消耗」だとすればケアマネの大変さは「調整と対人関係の消耗」です。種類が違うだけで専門職としての難しさはちゃんとあります。
看護師からケアマネへの転職が向いている人・向いていない人
実際に転職した立場から正直にまとめます。
向いている人
- 夜勤・オンコールのない生活リズムを手に入れたい人
- 家族との時間や自分の時間を優先したい人
- 自分の裁量で仕事を組み立てたい人
- 年齢とともに体力面の不安を感じ始めた人
向いていない人
- 今の収入水準を維持することが最優先の人
- 医療処置など「手を動かす看護」がやりがいの中心の人
収入最優先ならケアマネはおすすめしません。でも「お金と時間のバランスを取り直したい」なら有力な選択肢です。
まとめ:給料は下がる。でも「買い戻せるもの」がある
- ケアマネの給料は看護師より下がる(月給25〜30万円台が目安)
- ただし夜勤・残業・オンコールがなくなり、体力の消耗が全然違う
- 「その場で書く」記録のプレッシャーからも解放される
- スケジュールの裁量が大きくパートで勤務日数の調整もしやすい
- 楽なだけではなく困難事例では調整と対人関係で消耗する場面もある
- 「収入の一部と引き換えに時間と体力を買い戻す」転職だと考えるとイメージに近い
ケアマネに興味が出てきた方は、まず受験資格の確認から始めてみてください。ケアマネ試験の受験資格と私が実際にやった勉強法も参考になれば嬉しいです。


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