
CRCに転職したら、看護師より給料は下がるの?

夜勤がなくなる分、手取りはどのくらい変わるの?
看護師からCRC(治験コーディネーター)への転職を考えたとき、給料や待遇は気になるところだと思います。
私は大学病院のICU・CCU・救急救命で12年、クリニックで2年働いたあと、第Ⅰ相の治験施設で院内CRCとして12年間勤務しました。
結論からいうと、私の場合は病棟看護師時代より年収が下がりました。
ただし、下がった主な理由は夜勤手当と残業代が減ったことです。
有給の取りやすさや体への負担を考えると、私はCRCへ転職してよかったと思っています。
CRCの平均年収は約454万円
CRCと看護師の平均年収を比較
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」に掲載されている参考値は、次のとおりです。
| 職種 | 年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| CRCが含まれる職業分類 | 454.2万円 | 37.6歳 |
| 看護師 | 524.7万円 | 42.1歳 |
出典:厚生労働省「治験コーディネーター」、厚生労働省「看護師」
単純に比べると、CRCが含まれる職業分類の年収は看護師より約70万円低くなっています。
ただし、この数字はCRCだけを集計したものではありません。
平均年収はあくまで参考値
平均年齢も異なるため、「CRCになれば必ずこの年収になる」という数字ではありません。
私の場合、看護師経験と勤務年数が加味され、退職前のCRC年収は約550万円でしたが、同じjob tagに掲載されているCRCのハローワーク求人賃金は、月額25.6万円です。
CRCの給料は「SMO」と「院内CRC」で違う
まずCRCには、大きく分けて2つの働き方があります。
| SMOのCRC | 院内CRC | |
|---|---|---|
| 所属先 | 治験施設支援会社 | 病院・クリニック・治験専門施設 |
| 給料の決まり方 | 会社の給与規定 | 医療機関の給与規定 |
| 求人数 | 比較的多い | 少ない |
| 勤務場所 | 提携する医療機関 | 雇用された施設 |
SMOのCRCは会社の給与規定で決まる
SMO(治験施設支援機関)のCRCは、所属する会社の規定によって給料が決まるため、経験年数や地域、役職などによって年収に差が出ます。
院内CRCは医療機関の給与規定で決まる
一方、院内CRCは病院や治験施設の職員として採用されます。
私が働いていた施設では、職場の給与規定に沿って基本給や賞与が決められていました。
詳しくは、院内CRCとSMOの違いで比較しています。
看護師からCRCへ転職して給料はどう変わった?

夜勤手当と残業代が減って年収は下がった
私の場合CRCへ転職したあとの年収は、病棟看護師時代より下がりました。
病棟で働いていたころは月に7回前後の夜勤があり、定時で帰れることはほとんどありません。
CRCになってからは日勤が中心となり、残業はほぼゼロ。
勤務終了時間になると、すぐにロッカーへ向かって帰宅できていました。
基本給の差は思ったほど大きくなかった
つまり基本給が大幅に下がったというより、これまで受け取っていた夜勤手当と残業代が減った影響が大きかったのです。
CRCは基本的に日勤だが、職場によっては夜勤もある
job tagでは、CRCは基本的に日勤で、夜勤はない仕事と紹介されています。
ただし、すべてのCRCに夜勤がないわけではありません。
第Ⅰ相施設では月2回ほど夜勤があった
私が勤務していた第Ⅰ相の治験施設では、月に2回ほど夜勤がありました。
ただし病棟看護師時代の夜勤とは、大きな違いがありました。
CRCと病棟看護師の夜勤の違い
ただし、蓄尿がある試験では、被験者さんがトイレに行くたびに対応が必要になることもあります。
CRCの夜勤については、CRCにも夜勤はある?第Ⅰ相施設で働いた私の実体験で詳しく紹介しています。
給料以外の待遇はよくなった
有給を取りやすくなった
CRCへ転職して、私が特によかったと感じたのは有給の取りやすさです。
私が働いていた職場では、有給はほぼ希望どおりに取得でき、消化率は100%でした。
残業が減って予定を立てやすくなった
また、病棟のように急な入院や患者さんの状態変化によって帰れなくなることは絶対にありませんし、予定を立てやすくなりました。
年収だけでなく、働く時間や心身への負担も含めて考えると、CRCの待遇は決して悪くないと感じています。
ただし、有給の取りやすさや残業時間は勤務先によって異なります。
求人票だけでは分からない部分もあるため、面接で確認することが大切です。
CRCの求人票で確認したいポイント
CRCの求人を見るときは、月給の金額だけで判断しないようにしましょう。
特に注意したいのが、月給ではなく年収で比較することです。
月給が高く見えても、賞与や退職金が少ない場合があります。
反対に、月給が少し低くても、賞与や福利厚生が充実している職場もあります。
求人票の見方については、看護師の求人票はどこを見る?転職前の確認ポイントでも紹介しています。
年収が下がってもCRCを12年続けた理由
私はCRCへ転職したあと、12年間この仕事を続けました。
年収だけを最優先にしていたら、病棟看護師を続けていたかもしれません。
それでもCRCを続けられたのは、夜勤や残業の負担が減り、自分の時間を持てるようになったからです。
CRCへの転職は必ずしも年収が上がる転職ではありません。
しかし、「夜勤を減らしたい」「病棟以外で看護師経験を活かしたい」「仕事と生活のバランスを整えたい」という看護師にとっては、検討する価値のある働き方だと思います。
まとめ|CRCの給料は働き方と一緒に比べよう
CRCが含まれる職業分類の年収は、厚生労働省のデータでは約454万円です。
看護師から転職すると、夜勤手当や残業代が減ることで年収が下がる可能性があります。
一方で、日勤中心の生活や残業の少なさ、有給の取りやすさなど、給料以外のメリットもあります。
転職前には月給だけを見るのではなく、賞与や手当、休日、残業時間まで含めて比較してみてください。
私は病棟看護師時代より給料が下がりましたが、CRCへ転職したことを後悔していません。
転職後に感じたギャップについては、看護師からCRCに転職して後悔した?でも詳しく紹介しています。
この記事が、看護師としての経験を活かしながら、自分に合った働き方を見つけるきっかけになればうれしいです。


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